【必見】第二言語習得で知らなきゃまずいこと!!
知ってるのと知らないのでは、全く第二言語習得の成果に違いが生まれる臨界期。
今回は心理学的な面から第二言語習得について見ていきたいと思います!
臨界期とは
⇒発達の比較的初期の状態で、ある刺激や経験を得たとき、その効果が最も現れる時期
発達の比較的初期
⇒5歳から13歳までに臨界期が存在するといわれている(諸説あり)
(事例)
ジーニー:13歳まで監禁されており、言語に触れてこなかった。
イザベル:7歳まで目と口が不自由な母親に育てられたため、言語に触れてこなかった。
二人とも言語の訓練を受けたが、明確な違いが生まれた
ジーニー⇒単語を覚える事が出来ても、文法を覚える事やロジカルに文を組み立てること
出来なかった。
イザベル⇒2年後の9歳には同年代の子供と同レベルまで飛躍的に成長した。
⇓
臨界期仮説
ある一定の年齢である”臨界期”を越えると、それ以降は言語の習得が不可能になる、という仮説
臨界期までにその言語がインプットされていないと、その言語習得が難しくなる。
特に、文法や語法に関しては、顕著に差が表れる。
言語習熟度に関する調査
● 母語話者と3~7歳までに第二言語を
学習した人の習熟度に違いはみられない。
● 8歳以降徐々に習熟度の低下がみられる。
⇒なぜ差が生まれるのか?
臨界期を過ぎると、意味記憶という記憶方法からエピソード記憶という記憶方法へと
記憶の質が変化する。
意味記憶:丸暗記
例(“明”この漢字が“あかるい”って意味なんだ!!)
エピソード記憶:論理立てて記憶する
例(日が窓という意味で、月の光が窓から入るから“あかるい”って意味なんだ!!)
⇒臨界期より年齢が下か上かで、教育法を変える必要性があるのではないか?
年齢別にあった記憶方法
● 臨界期に達する前:意味記憶
● 臨界期に達した後:エピソード記憶
臨界期
手続き記憶化/自動化(無意識的にできることの記憶)
記憶をしたうえで、自動化をすることができれば、高い水準での第二言語習得が可能。
⇒自動化の重要性
自動化をするためには、記憶の反復が必要不可欠である。
まとめ
年齢に合わせた記憶方法(10歳前後までは意味記憶、それ以降はエピソード記憶)で
覚えた記憶を反復し、自動化することで無意識的に言語を使用できるレベルに
落とし込んでいく必要がある。